マニラ娘純情。Manila Photo Virgin. "好きですマニラ manila love..." White edition

2011/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312011/09












昨年8月23日、事件の現場となったキリノグランドスタンド前に来ました。

昨年見られた、マニラ市民の自発的な痛憤や悲しみの祈り………市民が哀悼の花束や蝋燭を捧げる姿を、今年は見ることができませんでした。








今年はうって変わって、国や市、警察関係者の開催する官製行事

治安を脅かす犯行には「強い治安対策」や「警察組織の強化」をアピールすることが目的の行事となりました。


国会で「真相解明と問責」らしき、やりとりがなされました。
その後それさえも曖昧なまま、今日に至っています。

中国人旅行者もろとも元警察官の犯人を射殺したフィリピン警察。犯人が言っていた腐敗の温床も、事件の対応を巡る人命軽視にも、対策がとられることは今後もないでしょう?











小づかい銭稼ぎ目的で、駐車中の運転手に因縁をつけ金銭要求した警察官。
そこで覚せい剤を、この運転手のポケットに押し入れ拘束。
被疑者の携帯電話を通じて、セットアップの全容が他の知るところとなって免職。

過去に幾度も優良表彰をうけていたバスジャック犯の警察官は『「何故俺だけなのだ。(汚職も袖の下も)これまでの警察のシステムだ。何故俺だけが首にならんといかんのだ」』と解雇撤回と復職を要求。

結果として、被害を少なくするための交渉も閃光弾も使われないまま、闇をまっての銃撃戦。中国人観光客人質8人死亡。

昨年の事件を思い出します。





小さな………式典会場の片隅に設けられた申し訳程度の一角の花と蝋燭。


一人の警察幹部が祈りを捧げていました。
長い時間の祈りでした。
事件やそれ以降の葛藤の胸中が、伝わって来る祈りでした。

取り囲むのは、多数のマスコミ取材陣。「何故?人命を尊重しないで銃撃したのか?」の回答でも引出したかったのでしょう?

言葉なく、警察官はその場を離れて行きました。




「答えろ!」と言われても、国家や警察機構や行政市の公式発表や見解と、異なることなど語れるはずもありません。
また、個人が語ったとしても、状況が変わるのは、自分自身に終わることが多いものであります。

官製の儀式やパレード。目前で繰り広げられていることこそが、フィリピンの回答なのです。





真剣に考えて行くと、怒りが湧きます。
日本でもフィリピンでも中国でも………人の命の価値など、公権力支配者からすれば、軽いものですよね。


数日前、福島周辺の子供の健康を調査した結果、多数の子供から内部被曝が確認されました。その結果は「ただちに生命に危険はない」………いつものアレです。


本当の怒りの発露は、このヒューマニズムを境とする戦いです。

政党や支持基盤や、国家や人種、思想、宗教に関係なく、ヒューマニズムを境にした、考え方の違いや戦いになって行くんでしょうね。



マギンダナオ市で起きた大量虐殺。そして、マニラ観光バス乗っ取り事件。
その辺りから、私のフィリピン(国家・人民)観も関わり方も、変わりはじめたと捉え返しています。


























観察をするのなら、一定の間隔で見るほうが、変化は読み取り易いものです。

植物の生長は早いですから、子どもの頃の植物生長日記という"日"単位の観察もあるでしょう。

フィリピンの市民生活や旅行インフラなどでは、月単位、隔月単位………。
変化の速度が早くないのがフィリピンです。
むしろ短期のスパンでの観察は、いずれ消え行くもの(一時の現象)も心に留め紛らわしいことになります。


頻繁に更新するブログなどを見ていて、そのブロガーの、ここ数年を振り返るのです。


「喰い詰まって来て、鴨を引き寄せているんだな」  よく観察できます。





マビニ・エルミタ・マラテの昨今について、意見を求めるコメントがありました。

この地区の動きでは、私をはじめとしたフィリピン渡航者の目は冷ややかです。冷ややかなまなざしで、距離を隔てて見ています。


すべての基盤は経済です。
経済的後退や衰退………の原因が、いわゆる「危険」だとは思っていません。


「危険」でも「やっかい」でも、活況を呈していた時期があります。
「危険」でも「やっかい」でも、それを超えて日本人渡航者を惹き付ける楽しみが有ったと言うことでありましょう?



それを遠ざけたものは、フィリピン人の………強盗団やこそ泥、チビッコギャング。物売り、ポンビキ、路上生活者であったのでしょうか?

私の知る限りでの「危険」「やっかい」「災難」は、もっと別な、関係者からもたらされたものだったと思っています。

セットアップやフレームアップに関係した顔ぶれを考えれば、蝶やトンボは捕まえられても、カラスやトンビは架からない蜘蛛の巣です。




同地区の、盛り場にある『日系飲食店の繁盛度合い』(売り上げの推移)が、見て行くべき着眼点です。

儲かりもしない。道々に日本人の闊歩の姿も見えない。総じて賑わいをみせない閑古鳥が鳴く店では、楽しくも盛り上がりも期待できませんからね。

「客が来ないのは天気のせいだ」と同じように、「危険」をもたらしている要素と関係のない、路上生活者などの不快要素を取り除いても、不愉快要素は所詮不愉快。「危険」とは的外れ………。いわゆる「危険」が減少することはないでしょう。


臭い匂いは元から………です。




フィリピンの「ポリス」を、日本の近々の警察組織と同じように考えてはいけないのです。

日本でも今から30年くらい前までは、日本の警察組織の派生のなごりから、地方有力者の息子の不法を、法で取り締まれない時代が有ったものです。

江戸時代の十手持ちは、その地方の地回りが兼ねて居ました。
日本と比較するのであれば、江戸時代の地回り十手持ちと『ポリス』を比較して捉えた方がよいと思います。

「ポリス」ですから、十手(銃、手錠、牢獄)は持っていますし、法を建て前としています。そこは誤解しないでくださいね。


自分の制服も、銃も、バイクすらも経費は自分持ちです。
給料以外からもシノギを行なわないと、制服さえ維持できないのです。
ゆえに、市警察であれば、経済的に豊かな行政市警察の場合は、予算もある程度は満たされ、この差が各市の「ポリス」のシノギ程度に差として見てとれます。



かのリサールパークで、中国人旅行者の乗ったバスがジャックされて、銃撃戦の上多くの旅行者が犠牲になった事件を、覚えて居ますでしょうか?

犯人はマニラ市の元警察官。幾度も表彰されたことのある「優秀な警察官」であったわけです。


その警察官が、路上駐車をしたマニラ市民にシノギを掛けました。


「これはお巡りさん失礼しました………○○○ペソでお目こぼしを」


とはならずに、難癖を掛けられたヒリピン人は抵抗しました。

そこで警察官は覚せい剤の包みを、駐車違反の容疑を掛けたフィリピン人のポケットから見つけます。


「オマエやったな!」被疑者が警察官に詰め寄ります。


………確かそんな発端だったと思いましたが、その一部始終が、容疑者の関係者に携帯電話が繋がったままで筒抜けだったのです。

その結果、この警察官は解雇されます。



それが、あのバスジャック事件での犯人の「みんなやっていたことじゃないか!」「システムだったじゃ無いか!」の叫びとなったわけです。



セットアップやフレームアップが「警察のこれまでのシステム」とまで言われれば………ダダダダン。

「システム」とまで言われれば、ダダダダンだったわけです。


あのときはテレビ中継されていましたからね。

「嘘も方便」で、解雇は撤回、警察官に復帰させるといえば、犯人の投降の可能性もあったように見えました。

バスの立てこもりが在った場所は、市民に流れ弾が及ばないような、周りが小高くなっていたスタンド前の駐車場。あえてそこにジャックしたバスを誘導して犯人は立てこもりましたからね。流石元警察官です。


「システム」とまで言う奴は、総ての市警の恥部を喋る奴………ダダダダンの背景の、やぶにらみです。


そんなことで、冷ややかな目で遠くから、数年単位でその後の市警察の変遷を、見て行こうと思います。







『危険なのは誰なのか?』

『危険なのは、どこの地区なのか?』



旅行者も、在住者も………危険からは距離とって遊び、生活すればいいのじゃありませんか?



フィリピンが危険ならば、フィリピンに行かなければ、離れればいいことです。
母国ではないのですから、そこに住まずとも日本で生活してもいいことです。



「俺のオスケベは………どうしてくれる?」



例えば、アンヘレスのクラーク空港。

東京(成田/羽田)発エコノミークラス往復航空券の最安値は、9月で42000円ですからね。………全国各地の国内空港から飛んでも同程度の額です。

LCCと、日本国内航空会社との国内路線共同運行の組み合わせですよね。



ますます増えるでしょうLCC。クラーク空港利用者。

マニラを経由しないフィリピン旅行者ってのも、これから増々増えるのでしょう? 時間と手間や経費を考えれば、マニラ経由も、第三国経由もあまり関係ないですしね。


LCCでウッシッシーですね。



フィリピンだけが、海外旅行でも無いっしょやー



そんなことで、旅行者の私たちも、現地在住者のみなさんも、冷ややかな眼差しで、距離をとって、好奇心を満たして参りましょう。













◯ 交換価値の高い貨幣を、効率的に稼げるところで稼ぎ。
  消費は、コストパフォーマンスの良い交換レートのよい国で、遊ぶ です。

  新宿歌舞伎町や吉原が好きだといって、そこに住む必要はないのです。



◯ 嫁の国だから………。


  「はぁ〜」



◯ 『フィリピン人になりたい日本人』と『日本人』……… 同じ「日本人」ではありませんからね。

  生活の経済的基盤を、フィリピンに固定させる人と、日本に置く人では、考え方も利害も異なるものです。
  例え老後にフィリピンに定住したとしても、経済的基盤が異なるのです。










美容屋台で足の手入れをする娘たち (パサイ)







既に複数のブログで書かれている通り、当面のフィリピンの懸念材料は、『サウジアラビア労働省が、今月2日からフィリピン人とインドネシア人の家政婦に対する労働査証(ビザ)の発給を停止すると発表した。』こと。これによって、現在、サウジで働く約18万人のフィリピン人家政婦が失業する恐れがあり、送金減によるフィリピン経済への影響が懸念されているのです。

直接的には、家政婦による雇用人殺害事件の発生と、サウジで働く家政婦の最低賃金の引き上げを、フィリピン政府が求めたことと言われているのですが、その求めた最低賃金額は、月額400米ドル。

これまでのサウジからの送金額を単純に、家政婦として就労する労働者率で求めることが正確性があるかどうか? は不明ですが、参考すべき職種別推定額を算出する数値もないもので、サウジからの年間送金額に、家政婦としての就労者比率を乗じると、2億3165万米ドル(185億3200万円)………1人月額1万円の仕送りにもならないんですね。しかし、数の力。数が集まると大きくなります。

まぁ〜 合法的な金融機関送金ベースでの試算ですが………これらの金額が減ることで、いままでよりも困窮する家庭や生活者もあるわけです。



私たち旅行者としては、フィリピン経済を論じるというよりは、そのことのもたらす私たちへの旅行環境上の影響や関係。

これまで送られて来たカネで、日常が形成されていた人々が、収入が断たれる。減るということは、何処からか持って来るか、稼ぐしか無いわけで、容易に稼ぐ場所があるならば海外就労をいたすことも無いわけす。………何処からか持って来る。いただく。奪う。盗む。耐える。ガマンする………。そんなことが18万人×家族人数+プラスで発生することは予見できるわけです。このカネが消費されていた周囲の商売にも、その商売で食べていた人たちも居ますからね。

その結果フィリピン居住・旅行環境とは、当然、不穏な状況が増加するんでしょうね。危険な『だれそれ』ではなくて、不特定な顔の見えない不穏な状況の増加。そんなところです。



安い売春環境とは………第一義的には、その国民の経済的困窮環境によって醸し出されます。
生活困窮者が多ければ多いほど、盗む、奪う、騙す意外の方法では、手軽に技も知恵も無く稼げる売春。売春の数は多くなることでしょう?

また、安い買春が多い国や環境とは、比例して危険要素が蔓延しているとも言えるわけです。 その国の中でも売買春・風俗地帯に滞在するということは、より危険性が高いことを承知していなければなりません。カネを持った買春者が居るわけですから、犯罪者からすれば、これは闇雲に狙うよりは効率的なのでしょう。
狙って来るのは、現地人だけではなく、経済悪化で収入の減少した、在住日本人はじめ外国人の可能性さえ考慮しなければなりません。




しかし売春とは?………週刊ポスト昨年12月24日号の、3000人の日本人女性を対象とした調査では、6.6%の売春経験があると答えています。

貧困がボロボロ貧困を意味するだけではなくて、相対比較的貧困。
欲しいものがあるのに金が無い。そこで簡単に………。などということも有るのでしょうかね? 「バレなきゃいい」などと答える主婦も居ると伝えています。



6.6%………日本の隅々というよりは、都市部に集中した調査結果で、高齢者や幼児・児童はその調査から当然外されているのでしょうが、どのような調査対象と方法を採ったのか………。



この数字を、貴男は多いと想われますか?















inserted by FC2 system