マニラ娘純情。Manila Photo Virgin. "好きですマニラ manila love..." White edition

2011/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312011/09











今から5年以上も前の話。

その頃参加していた、現地派のネットサイトで知り合った知人が、空港の出発ゲートでパソコンに納められた旅行写真を、見せてくれた時の衝撃を超える写真には、その後もまだ出会えていません。


フィリピンの小島の写真。
どういう経緯でその島に渡ったのか? どこの島なのかも判りませんが、そんなことを質問するのも忘れて、見入っていたのです。

それは、フィリピン観光省がパンフレットに使うような、遠景から撮影した奇麗な観光写真でもなく、白い砂を運んで作ったリゾートでもなく、日常の生活写真の中に、海辺の海中の玉石が透き通って見えるような奇麗な写真。

SONY製のデジカメで撮影された写真は、子供たちと自然が写し込まれていたのです。


彼がそうであったように、自分もこんなところに行けば、食べることも、働くことも、時すらも………何もかにも忘れて、唯ただ、無垢な自然の中で子供たちと遊んでいるんだろうな? という、帰国も日本の親兄弟も、仕事も忘れてしまうような、とても危険な誘いの写真でした。



私は、美しい自然が多い北海道に住んでいますから、奇麗な風景というのは見慣れています。しかし、撮影された写真の一枚一枚フレームの、どの場面の背景にも、当たり前のように、奇麗な水や石や樹々や陽の光が写し込まれていたのです。


フィリピンで出会った日本人。
数多くの出会った日本人の中でも、こういう小島や海の美しさを知っていたのは二人目。
彼の場合は、言葉少なに映像で語ってくれたのですが、もう一人は、もともとフィリピンには海から入られた人。
世界3大スポットの、海に潜ることを目的に渡航した人です。


それを『頭からフィリピンに入った人』と表現すれば、私何ぞは『尻からフィリピンに入った人』

それでも、フィリピンのそんな場所を知っている人の話を聞いて、写真を見ていると、普通の仕事に追われ時間に制約をもつ、日本人旅行者や日本人現地生活者が、フィリピンに何度足を踏み入れても、絶対見ることの出来ないフィリピンってのが在るんだ!と感じたのです。


写真を見ながら話してくれた………タガログ語さえも通じないフィリピンの小島。電気のない小島。夜は月の光。「携帯電話も通じませんでした」………の話。

あの子供たちは、1000ペソ札なんて見たこともないんだろうな?
カネなんて在っても、そんな高額紙幣でモノを買う必要もなく、店もない島。
フィリピンの楽園………知る人の少ない島だから、手付かずの奇麗なままであるんでしょうね。


帰国のスケジュールを考えないで、小島に渡る日は、私には何時来るものか?

フィリピンの楽園の素晴らしさを知らないままで、フィリピン旅行を終える………。そんな旅行者や生活者の方が多いのでしょうね?


身体が元気で動けて、かつ、完全に時間など気にしないリタイヤの日が、いつくることになりますやら………。




















「オヤジ、ナイスです。」

Cafe Adriaticoが小火を出してから、飲み屋には困っていたのです。
そして、バーテンダーの腕も悪くなって、カクテルも不味くなっていたしね。


ちょいと時間としては、開店時間が遅くて利用回数としては、限りがあるでしょうが良さそうですね。

今はつまらないカラオケバーになってしまった、ステーキタウン。
あの店のように、コンセプト………テーマ性のある店造りというのはいいものです。

スカラ座。料理も酒も美味そうですね。

ロビンソンで大輪の花を一輪買って、まずは娘の誕生日に使わせていただきましょう。


















「貧乏を楽しもう」などと言いますと「何言ってるんだこの野郎!」なのでしょうが、まだ生活に窮していない段階では『貧を楽しむ余裕』もあるわけです。

1000ペソのボーディングハウス住まいで、シャワーはアウトドア、トイレもアウトドア環境の娘たちからすれば、5000ペソでも手元にあれば、それはそれは豊かな気持ちになるようです。

月額50万円の賃貸マンションに住んでいる人と、5万円の賃貸アパートに住んでいる人では、生活の収支感覚は当然違うことでしょう。
ある人にとって1食3000円の弁当から1000円の定食に変更することが不愉快でも、1000円も1食に使うことが贅沢と感じる私もいるわけです。

失政と腐敗から、年金、健康保険、経済危機………などと生活不安を感じて家庭菜園をはじめられる人たちが、国内でも増えています。

しかし考えてみれば、忙しくしていて時間を惜しみ自分は仕事に勤しみ高収入を得て、手間ひまの掛かるものは、分業化した日本のシステムのなかで、食事でも洗濯でも他のサービスを利用しているわけです。

ところが会社を退職したり、仕事自体も不景気で残業も無く、定時に帰宅できるようになりますと、時間はタ〜ンとあるわけです。







環境的にはフィリピンと同じ、『収入は減ったけれども、時間がある』という状態が生まれます。

明日の生活費に窮するほどでは大変ですが、収入が減ったとしても、時間を得ることができれば同じことです。

というのも実体経済的には、賃金とは労働の対価から搾取分を差し引いた額ですから、搾取されているという怒りを覚えない程度では、空いた単位時間とは、時間当たり賃金と同じ価値をもっているか、それ以上の自分の目的に沿った使い道があるとも言えます。

その時間は自分のもの、会社やアルバイト以上の価値ある使い方も、あるんですよね。


私の子供の頃の場合、子供に手がかからなくなった時から母も働きに出て、母の帰宅まで『ひもじい』ことを覚えたことがあります。電子レンジも冷蔵庫もない。ストックと言えばスーパーやコンビニの陳列棚にあるような保存食品と卵と野菜くらいだったのでしょうか?随分昔のことであります。

肉魚は、そのつど肉屋さんや魚屋さんから買って来ていました。その肉屋さんも魚屋さんも売り切りで、断熱材に鉄板をまわした冷蔵庫の上段に氷を入れて下段でものを冷やす程度のつくりでしたから、毎日仕入れていたわけです。

それ故に子供であった私は、妹や自分の『ひもじい』を母の帰宅までシノグ必要があったわけです。ところが、これがB級グルメ料理への興味へと誘うことになったわけです。

貧すれば鈍しそうですが、窮すると知恵も湧くものです。
無いものからあるものを造る。あるものをより違うものに作り替える。大げさな表現ですが、ご飯に生卵をかけて食べるよりは、目玉焼き・卵焼きにする。オムライスにする。ホットケーキを焼きプディングを造る。素材は労働を加えることでいかようにも変化します。

フィリピンで「お金がない」と言っている娘たちの多くは、調理道具も火力も設備も無いのです。そして対費用効果、結果的に高いものを買い食いをしています。
そんなときホテルの部屋で、キャンピングクッキングをすると驚くのです。
もっとも興味の無い娘は、無い侭です。

彼女たちは料理の経験もいろいろと食べた経験も乏しい。
本当の乏しさは経験の乏しさなんです。食べていれば数少ない知識でも味や形を再現できるものです。

興味のある娘は作り方を聞いて来ます。
当然一緒につくって覚えてもらいます。材料も一緒に買いに行きます。
トウデン(東京電力ではありません。盗電)の電気代フリーの借家住まいの娘なら、電気コンロやフライパンと包丁諸々を合わせて買っても1000ペソ。興味がある娘には買い与えることもあります。
貧しさは、新しい生活知識や知恵をえるチャンスでもあります。

だからフィリピン生活は楽しいのです。

安い素材で『美味い』を食べ楽しくなる。知る楽しみを覚える娘たちに、幼い頃の妹や自分を観ている私がいます。

先日友人と話しました。「日本のホームセンターの電動用品は良くできている」と。ホントこんな道具を持って行けば、平屋の家さえも建てられるものです。時間はある。

「カネが無いから賃貸コンドを出て家を買う」なんてアンバランスは論外です。

興味さえあれば、観る聞く調べるやってみる。これって凄いことなんです。

『思念』や「不具者」である自分から、普通の人になるチャンスなんです。



「私、日本のDVDを見てチュパのテクニックを勉強した。」

「あんな〜 少しは清純・貞淑ということも覚えなさい。フィリピンでのオッチャンの勃起不全はそれが原因(かな?)。男はよほどそちらのほうが嬉しいものなんだから………」

「なにそれ?」

「フィリピンでも普通の娘が持っているものさ」

「???」










先日マニラ新聞紙上に、『在マニラ日本大使館臨時職員の募集』の公示がされました。 その労働報酬は時給5$です。 来春までの短期臨時雇用ですが、相当の日本人の応募があったようです。

誰もが最低の応募条件を満たしているわけではありませんので、どのくらいの人がペーパー審査で払い落とされて、身辺調査を経て、面接まで行けるのか解りませんが、『日本大使館で働いた実績』を使って、その後の就職や伝手を得れると考えての応募でしょう?




アドリアティコサークルに群れるフィリピンの人々。
自宅で電気を使わずに生活をするとすれば、自ずと
余暇を過ごす方法も決まって来ます。      
ホームレスとは家が無い人を指すだけでは無いので
す。生活困窮者も生活破綻者も、ホームレスです。


 [ ブログ付帯写真は大きく出来ます。拡大してご覧ください ]



さてこの5$。日給40$は、フィリピンローカルで働くとすれば高給であります。しかも日本語しかできない労働者なら、いかほどの評価を受けれるのかは推し量ることができます。

アドリアティコで飲んでいて偶然あった知人から「日本で住み込みで働きたいが、どこか知っている所がないか?」の問い合わせがありました。

蒲田のYOSHINOYAでも、時給1000円から1300円。大阪西成の手配師の求人募集で日給9000から13000円。遥かに高給なアルバイトであります。
しかし、外国に住所を持つ人を雇用するとも思えません。

フィリピンに移り住んで『雇用の場を求める』というのは、斯様に大変なことです。
フィリピンに移り住もうとするのも、日本で生活するのも、予め先を見越した生活基盤=収入の確保が計画されていなければならないでしょう。

南の国に何を夢見て移住することに至ったのか?解りませんが、『フィリピンに移ってからでも何とかなるさ』は、『何ともならない現実があります。』

手に職を持っている人なら別でしょうが、技も雇用される以外に生活のすべを持たない吾人の場合。結局は持ち込んだカネを使い切って、夢は断たれる現実があります。

普通の人が生きて行く上で持っている計画性。その計画性に立った『フィリピン移住』をすすめてくださいね。













inserted by FC2 system