マラテの木陰で涼む 日本人。
定収を持たない海外移住組の一部の人は、生活の活路を見出すために日本へ帰国の途へ。
若き妻と幼子を連れて、日本へと向いました。
「何とか住み込みで、仕事有りませんかね?」
「日本で働いて、フィリピン現地の妻と子供へ送金したい」という意向でありました。
しかし、海外に住所が在る日本人というのは、裏返せば、住所不定の無職の日本人男性でしか無いわけで、日本に住所が有って、経歴がしっかりしていて、資格も複数お持ちでも、雇用されることが難しいわけですからね。
それが40〜50代以上ともなると、難しいですよね。
加えて、何かをなさろうにも自己資金も、既に使い果たされています。
まずは、親戚、知人のいる故郷へ、現地妻を連れての日本へ帰国の途であります。
『住所』を日本にすえ、『身を粉に』すれば、援助する親兄弟、親戚、知人も、居りましょう。
5月の連休の時には、もうすでにフィリピン渡航のチッケト手配やホテル予約が完了していて、そこそこの日本人旅行者で賑わったフィリピン・マニラ。
それが、ジワリジワリと、3・11福島原発事故や津波被害にともなう、経済不全の状況や、生活・雇用への影響が拡大してきました。
お盆の頃になると目に見えて、フィリピン・マニラへの渡航者にも陰りが出ているわけですけれど………。
今新たに、日本からの新たな移住者も加わりました。
どのような人かというと、日本でフィリピンパブに勤めていた(経営していた)人なんですね。
日本じゃ、新鮮みのないフィリピン酌婦だから………というよりは、先の震災・事故に加えて、円高ですからね。更に加えて物価高騰や増税も囁かれています。
「握った銭は、放さないようにせんと………」です。
これまで来ていたお客様でも、いつまでも能天気というわけには行かないでしょう。
客は財布の口を堅くして、店には来てくれません。
そこでフィリピンに生活の場を移して………ということなのですが、これまでのカネ成る国、日本。母国でダメなものが、現地が良いわけもなく。
日本のフィリピンパブの衰退は、イコール現地日系KTVの衰退ですからね。
そんなことを実感していられるようでありました。
これから移住して来るという人は、どんな日本人なんでしょうね?
「本当にお金が有る人は、フィリピンには来ないよ!」
とは、フィリピン歓楽街を知る、とある日系KTVのママの話。
全くごもっともな話です。
現地でも汲々として来ています。
こちらも同じで、安定的経済基盤にある人は、そうバタバタと音をたてたり、動き回らないものであります。
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