マニラ娘純情。Manila Photo Virgin. "好きですマニラ manila love..." White edition

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昨年8月23日、事件の現場となったキリノグランドスタンド前に来ました。

昨年見られた、マニラ市民の自発的な痛憤や悲しみの祈り………市民が哀悼の花束や蝋燭を捧げる姿を、今年は見ることができませんでした。








今年はうって変わって、国や市、警察関係者の開催する官製行事

治安を脅かす犯行には「強い治安対策」や「警察組織の強化」をアピールすることが目的の行事となりました。


国会で「真相解明と問責」らしき、やりとりがなされました。
その後それさえも曖昧なまま、今日に至っています。

中国人旅行者もろとも元警察官の犯人を射殺したフィリピン警察。犯人が言っていた腐敗の温床も、事件の対応を巡る人命軽視にも、対策がとられることは今後もないでしょう?











小づかい銭稼ぎ目的で、駐車中の運転手に因縁をつけ金銭要求した警察官。
そこで覚せい剤を、この運転手のポケットに押し入れ拘束。
被疑者の携帯電話を通じて、セットアップの全容が他の知るところとなって免職。

過去に幾度も優良表彰をうけていたバスジャック犯の警察官は『「何故俺だけなのだ。(汚職も袖の下も)これまでの警察のシステムだ。何故俺だけが首にならんといかんのだ」』と解雇撤回と復職を要求。

結果として、被害を少なくするための交渉も閃光弾も使われないまま、闇をまっての銃撃戦。中国人観光客人質8人死亡。

昨年の事件を思い出します。





小さな………式典会場の片隅に設けられた申し訳程度の一角の花と蝋燭。


一人の警察幹部が祈りを捧げていました。
長い時間の祈りでした。
事件やそれ以降の葛藤の胸中が、伝わって来る祈りでした。

取り囲むのは、多数のマスコミ取材陣。「何故?人命を尊重しないで銃撃したのか?」の回答でも引出したかったのでしょう?

言葉なく、警察官はその場を離れて行きました。




「答えろ!」と言われても、国家や警察機構や行政市の公式発表や見解と、異なることなど語れるはずもありません。
また、個人が語ったとしても、状況が変わるのは、自分自身に終わることが多いものであります。

官製の儀式やパレード。目前で繰り広げられていることこそが、フィリピンの回答なのです。





真剣に考えて行くと、怒りが湧きます。
日本でもフィリピンでも中国でも………人の命の価値など、公権力支配者からすれば、軽いものですよね。


数日前、福島周辺の子供の健康を調査した結果、多数の子供から内部被曝が確認されました。その結果は「ただちに生命に危険はない」………いつものアレです。


本当の怒りの発露は、このヒューマニズムを境とする戦いです。

政党や支持基盤や、国家や人種、思想、宗教に関係なく、ヒューマニズムを境にした、考え方の違いや戦いになって行くんでしょうね。



マギンダナオ市で起きた大量虐殺。そして、マニラ観光バス乗っ取り事件。
その辺りから、私のフィリピン(国家・人民)観も関わり方も、変わりはじめたと捉え返しています。
















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