昨日この記事をUPしようと思っていたのです。
そこに、Mailが届いたのです。
ほぼ同じようなことが書いてありまして、話したのは前回記事の拉麺の話と、カメラやバイクのコレクションの話題………………。
その後、電話を切った後、話題を振り返っても "Bagoong"やイカ塩辛の話題などについては、出なかったわけです。
出なかったのですが、前回の記事との関係で、周囲を見渡し頭をフィリピンに巡らせれば、やはり同じようなことを考えていたのか? と一人で笑っていたのです。
そんなうちに、またもやマニラ市のマビニを中心とする繁華街で先月末発生した、嫌なニュースが飛び込んできまして………………その勢いで書きますと、自分ながら荒っぽい記事になってしまうという予測もつくというものです………………。
そこで気分転換。『心が疲れているときや、苛つく時には、体を使え』で、中をとらせていただきました。
前回の記事の『海鮮湯麺に、こっそりと"BAGOONG"を少し隠し味に加えたら? 反応はどうなりますやら。』に質問をば………。
"Bagoong"とは、なんぞや? です。
バゴオンは、まだしも、バゴーンと書こうものなら、日本のどこかのインスタントヤキソバと混同されて、検索で入って来られた方が悩まれても何ですので、"BAGOONG"もしくは"Bagoong"と表記しておきましょう。
あるところでは、"BAGOONG"=フィリピンのアミの塩辛と紹介されているものもあるのですが、塩漬けかも知れませんが、塩辛くはありません。
塩辛いどころか、甘みと言うか?うま味と言うか? それは過ぎる位のアミから造ったうま味調味料です。
これを日本に持ち込んで、何かに使えはしないか? と、幾度も挑戦はしてみているのです。
ところがとにかく、甘みとも言えない、うま味とも過ぎたるもので、微量を食材やスープに入れて、アミの風味を出せないかとは試みるのですが………。
結局は、冷蔵庫の隅に追いやられ、その度に廃棄されています。
「もう買って来ないでね」スタッフに言われます。
海老のフレーバーなうま味を引出すためならば、アミ(オキアミ………あの海老の小さいような奴)や"BAGOONG"を使わないでも、海老の殻をオーブンに入れて焼いたものを砕いて、油で海老香油を造って、料理に、ソースにと、造り置いた方が、日本人の好む海老の風味は、つけ易いですからね。
現地では"BAGOONG"を、グリーンマンゴの青く酸っぱい果肉に付けて食べる人もいますし、カレカレと言うカレー(外見上は辛み香辛料の少ないターメリック煮込み)風ピーナッツソース料理に加えたり………調味料として使われています。
アミの塩漬けですから、キムチを作るときなどには合うかも知れません。
そんなわけで、フィリピンの人は、韓国キムチを抵抗無く食べれる人を見かけます。
もっとも日本でもキムチを受け入れています。
『江戸屋のキムチの素』ですからね。
北海道でも、ジンギスカンにキムチの時代です。昔は沢庵だったんですよ。
甘み、アミ、イカなどの魚貝の発酵物(乳化物)、辛み、酸味………フィリピン人が嫌いであろうはずがありません。これにアミの塩漬けである"BAGOONG"を加えてあげれば、野菜の発酵料理としては完成なのでしょう。
辛みについては、日本人もフィリピン人も、複数の唐辛子をブレンドして使うほどには、唐辛子の知識も経験にも長けている人は少ないことでしょう?
フィリピン人コックが、「自分が造ったキムチを試食しろ」というので、食べたことがありますが、ただ辛いだけで、唐辛子の香りや風味に偏りのあるものであった記憶があります。
スパイスとしての唐辛子で、韓国食材店を除いて、いろいろな種類と挽き方の異なる唐辛子を入手することも、フィリピンでは困難なのでしょうね?
これもフィリピン国民が懐かしい味とする、調味料のひとつであります。
先々月、MBCの娘3人と連れ立って、エビ天ぷらを食べに行きまして………………。
「オイ! エビを食べるときも"Bagoong"かよ?!」の一枚です。
私は、フィリピンの魚醤もしくは、魚醤のもとの小魚の塩漬けがいいですね。
「塩フェチか~?」
「そうですよ」