マニラ娘純情。Manila Photo Virgin. "好きですマニラ manila love..." White edition
「解りましたかね?」

「無理でしょう」

昨日の記事についての話です。
普通のフィリピン娘が『ベテラン』『パロパロ』と「言う」とか「言わない」ということだけではないのです。

私たちの多くの人は、フィリピンへ立ち入る機会を『フィリピンパブ』からはじめています。
はじめてフィリピンに行ったわけが、スポーツやボランティアという人の方が少ないわけです。
『観光』で行かれたという人も居るのでしょうが?
まれに、数十年前の『農協』や『漁協』『商工会』『同業者組合』の『偽装観光買春旅行』なんて場合もあるものです。




役所も会社もお昼休み さぁ〜休憩終わりですよ〜 マビニにて



むしろ昨今では、そういう『偽装観光売春旅行』の方が少なく、断然『フィリピンパブ』から始まっている場合が多いと判断しています。

まぁ〜 タイの売春が治安の問題や自分の経済的理由から、最近はフィリピンに鞍替えする旅行者もおりますが、とりあえずは置くことにして、いわゆる『フィリピンパブ派』に動機理由を合わせてみると、そのフィリピン常識や概念とするものが、田舎から出て来て外国(日本)に行って身を掛けてカネを掴もうとした『ジャパユキ嬢』によって、もたらされた切っ掛けが多いということでしょう。

フィリピンの地方都市。それは今も昔も、マニラ首都圏とは比較にならないぐらいの経済状態で、生活に困窮を極めています。
今でも10代にも満たない子供たちが、200ペソ300ペソの金額で、親の手によって売られ、性具としてフィリピンの小金持オヤジの玩具にされているくらいです。

「日本に行けば………」「日本人の子供を作れば特別在留許可が出る」食べたいものを食べ、欲しいものが手に入る。 そしてフィリピンに居る家族の将来も安定する。
買い集める手配師やプロモーターも、親にカネをちらつかせて娘達を集め(表面上は融資、前借、手付け)たことでしょう。

セブやマニラのプロダクションに集められた娘達は、興行ビザを手に入れるため、歌や踊りと接客用の日本語を覚えさせられました。

ですから彼女達の知っているフィリピンとは、田舎の家の周りとプロダクションの周辺。マニラでもセブでも、精々日曜日の礼拝のための教会までの、道沿いくらいのものです。

フィリピン人女性に魅せられた? もしくは、何故か日本のホステスからは敬遠されがちの人でも、僅かのカネで『普通の客』としての歓迎をうけうことのできるフィリピンパブ。日本のなじみも浅く若くたどたどしき言葉の異国の娘に、初々しさを感じ張りのある肌と感触に、歓喜し男としての食指を蘇らせたことでしょう? 娘の誘いも在って「フィリピンに行ってみようかな〜」と、フィリピンの地を踏みます。





はじめてのフィリピン。ガイドからなにからなにまで娘任せ。僅かに本などで知りえた知識の店や観光場所を案内させます。フィリピンの料理にも興味を持ちます。彼女の親や兄弟姉妹、友人と食事を一緒にすることも在るでしょう?

そんなことを繰り返しながらのフィリピン旅行。独りもしくは、インターネットで知り合ったフィリピンに関わる人とともに、待ち合わせて渡航することも在ります。
そして行くのは、日本のフィリピンパブたる『日式KTV(カラオケバー)』と、「女が欲しいな」と言うことでエッサコンプレックスなどのGOGOバーがプラスプラス。そして聞けばなんでも『アンヘレス』という「安く」女を抱ける地域があることを知ります。

「安い」に異論をとなえる読者もいるとは想いますが、『アンヘレス』はご存知の通り、ベトナム戦争などにみられる対共産圏のアジア最前基地としてのクラーク基地。またアメリカ軍の後方支援軍人慰安地帯です。
店に行けば踊っている娘を選んで『バーファイン』と呼ぶ早退罰金を払って、ことに及ぶことが出来ます。売春が法的に禁止されているフィリピンでは、自由恋愛という仮象で『早退罰金=バーファイン』と呼ばれる金を払って、性的サービスをうけることになります。日本でも売春が禁止されながら、ソープランドやデリバリーヘルスがあるのと同じですね。

GOGOバーというのは、女性からすれば男性客が何を求めに来たのか?は判っています。多く会話は必要ではありません。娘達の多くは田舎から出て来た娘達です。親元に仕送りを続けるために、高額を稼げるマニラに移り居つくことを選択した娘もいます。そんな彼女達の仕事は、男達にセックスワークの対価たる『バーファイン』を払ってもらい、着替えて男とホテルに向い身を託すこと。
余談ですがマニラのGOGOバーでは、『バーファイン』は早退料として払い。セックスワーク料を別途チップとして求められます。そこだけを金額をみると、アンヘレスは安いのかもしれませんね。





そのようなことから、『フィリピンとは何か?』などという大それたお題目でなくても、刷り込まれて行くフィリピン観やフィリピン常識などというものは、彼女達の狭い地域の少ない体験に基づいた、限られたものであると言えるわけです。

そこからいただいた『フィリピン観』や『フィリピン常識』ですから、私たち日本人男性の多くが、極めて狭いフィリピンの「常識」や「標準」「知識」をお持ちになるのは、極めて当然とも言えるのです。
知識を注ぎ入れてくれるソースそれ自体が、質問されたことに返すべき満足な答えや、求められる知識や経験・判断出来える基準を、もってはいないのです。
そこで彼女は考えます。何と答えると喜んでもらえるか?満足してもらえるのかと。その結果、時に陳腐な答えも返って来ます。「フィリピンでは自転車は危険だから乗ってはいけないの」と。

問題はこの「日本語環境プラスプラス」の偏狭なエリアで、日本の男性はフィリピンを知り知識の刷り込み受けるということです。
フィリピン人女性と言っても、多くの場合は、水商売の女性やセックスワーカーを指しているわけで、彼女達の「行い」や「もの言い」それ自体が、フィリピン国民としての標準的ものなのか? 女性特有のものなのか? 水商売特有のものなのか? を観察し判断しなければなりません。 
それをフィリピンの標準的なものとして受けとめると、予測される展開を読み違えるたり、想定外の展開になることになります。

昨日も書いたことの核心は、不愉快が予測される事態を早め察知し、そのような不愉快が想定される娘や環境から自分を隔てる。表情や様子、言葉などから、もたらされる盗難などの災難、セットアップなどの危害、直接的危険から身を守り事故を回避する観察力と知識です。その数時間後、数日後、数ヶ月後に起る不愉快の回避です。

「豚を飼うので2000ペソ貸して欲しい」などは、「騙した」「騙された」などと大げさなものではなく、子供が「消しゴムを買う」「クレヨンを買う」等と同じ程度のむしんだと私は考えています。
そりゃ〜時間を割いて付合ってくれれば、こずかいの一つも欲しいことでしょう。
その程度の配慮なくしては、日本でも老人が孫にも相手にされることはないものです。「騙す」「騙される」以前の話だと想っています。
そんなのは、『娘達が、もぞもぞする以前に気がついてやれよ!』です。




コンビニ前の煙草売り 道具も所変わればです。



それにしても『ジャパユキ』とか、その家族・親戚、GOGOバー始めセックスワーカーを供するところは、それ自体が普通の場所ではないわけですから、日本語という身近な言葉に惑わされないで、日本で行なうのと同じような冷静な洞察力をもって、ご自身の災難を回避すべきと考えています。

そのためには、標準的フィリピン娘やその生活環境などを知って、標準的フィリピン人の思考や行動と目の前の女性やフィリピン人ガイドとの乖離を、『判断のできる目や観察力や知識をお持ちになるべきだ』ということです。

同じように、ひたすら「安いセックス」環境を追い求める日本人男性も、信用に値しませんし、自然な発想法や極普通の見識をお持ち合わせでない吾人も、同じ日本人であっても遠ざけるべきでしょう。
そしてもっともいけないのは、フィリピン?に関心を示していながら、思考や行動の基となる標準的なフィリピン人の生活や環境・言語などを知ることや探求を、放棄遮断する日本人です。 

フィリピンで起こりえる危険や災難を回避するために、私たちがとる対処に、危険をもたらす側と同じ共通の痛みを感じる人や、自ら学ぶ姿勢を捨てコミュニケーションを遮断している人とも、関わることもないものです。

『大人の甘えは、威張ること』のように、男も女も無く、日本人もフィリピン人もありません。可笑しい雰囲気を醸し出している人、漂わせている人は、見抜けるはずです。
ある日本人経営の食堂に日本人とその愛人とその兄弟が来ていました。店の人が尋ねます「こちらには何をお出しすればよろしいのですか?」「そいつらには何もいらん!かってについて来たんだから、何も出さんでいい」言葉がわからなくても、自分たちを無下な扱いにしていることは、感じるものです。

私が書いてる記事も、標準的日本人に向けての話なのです。
ときにお相手のフィリピン人娘や兄弟がおかしいのではなくて、日本人が普通でないこともあるものです。





私は、セックスワーカーの娘でも、ジャパユキ嬢でも、全てが不愉快な、不愉快をもたらす娘達だとは想っていません。多少の不都合な考え方を持っていたとしても、教えられれば学びもしますし悟る娘も居ます。生活のために数多くの男と枕をともにしながら、魂の汚れていない娘が居ることも知っています。

既にジャパユキの職に有った娘達と恋に墜ち、結婚に至られた日本男性の多くは、そのような汚れなき魂と謙虚な向上心を持った、フィリピン娘であったことでしょう。ものには白か黒だけじゃなくグレーも在れば、我が黄色もあります。良いか悪いかだけでなく、良くなる悪もあるものです。海外まで赴き性的サービスを受けに売春婦を買いに行く人が、売春婦をなじるのも忌み嫌うのもおかしなものです。

不愉快を貴方に与えるその女性は、フィリピン人女性だからそうなのか? 水商売にあったからそうなのか? 女の特性からくるものか? 男は自分で見極めなければなりません。
彼女達と貴方が関わって以降に、彼女達が嫌な女性に変化した場合なども、自分も関わっていることを忘れてはなりません。

「私がこんなになったのは、アンタのせい」と言われなくとも、『自分を顧み』彼我の関係で物事を見て考えて行くのは当然です。
その思考法こそが、社会生活の中で培われる極めて普通の日本人的考え方でしょう。
でも、自分に矢印を向けることの出来る人は、フィリピン関係者だけじゃなくても、昨今の日本でも少なくなって来ているのですよね。老齢化して来ていますしね。

歳を重ねるとどうも、謙虚さにも衰えが来ます。「ごめんなさい」が言えなくなります。「ありがとう」の感謝の心も薄らいで行きます。
『相手が100%悪く、自分に一点の非もないのか?』を確かめてから『相手をしかるとすれば叱る』『叱った後でもこれで良かったのかと顧みる』『主体的に、己を含めて省みることが、極めて重要』です。
ゆえに私の場合も相手や同胞への指摘や批判は、自らへの戒めでもあります。
私も歳を重ねて参ります。お互い気をつけて参りたいものですね。


標準的フィリピンが解って来ると、適切な価値も標準的金額も解って来ます。
かくして「フィリピン人女性との結婚には、いくら掛かるのですか?」の問いに
友人は答えます。「普通のフィリピン人が払える額だろう」と。
日本の男女が婚姻するために役所に提出する書類に、いくら掛かるのか?
その書類に名を連ねてくれる複数の人に、挨拶とお礼をするのにいくら掛けるのか? 彼らが得る月額収入から考えれば遠くは外さないことです。
日本もフィリピンも関係なく、婚姻で役所から書類を貰うのに要する金額が、法外なわけがないようにです。







「最近やけに詳しく書いているな」と想われる読者も多いことでしょう。
どうも、『フィリピン』とは異なるキーワードで訪れる、読者が増えているようなのです。
出来る限り、どなたでもわかるように努めてまいりたいと想っています。



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